藍染体験
昨年、タデアイの生葉染めを体験。
発酵させた藍を使って
染物をしているところが
都内にあるということを知ったため参戦。
発酵まで自力でやって見たいと思ったけれど、
お話を伺う限り難しそうだ。
体験から製造過程や歴史の話、どれもとても興味深くもう少しお話を伺いたかった。
20170402
藍染工房 壺草苑にて
【藍染体験】
1.染める布を濡らし、絞りの模様を輪ゴム紐などでつける
2.液に静かにゆっくり沈め、布の中の空気を素早く抜く
3.模様部分にもしっかり色が染み込むように丁寧に布を広げ浸す。この時、空気にふれないように(空気に触れて酸化すると色が染まるため)
4.液の中で絞りやすいようにまとめて、空中へだしたら素早く絞り拡げ空気に触れされる
5.色の濃さは何回も繰り返すことで濃くなる(液の元気の良さにもよる)
6.模様を取って水であらう
【染色、纏う意味】
1.薬を着る。植物の殺菌作用、保湿効果など。
2.ステイタス、シンボルなど。紫根など貴重な植物から採れるムラサキ色で位の象徴をあらわす。
3.現在は、ファッションとして。
【藍は世界で4種】
タデアイ(タデ科)
インドアイ(マメ科)
リュウキュウアイ(キツネノマゴ科)
ウォード(アブラナ科)
タデアイはドライにしても葉の色がグリーンのまま。茎は茶色に変色する。葉だけに色素がある。藍染の原料は葉のみ。
【歴史】
藍文化はインド、パキスタンで三千年。日本で千年の歴史がある。江戸時代、武士以外は絹を着てはいけなかったため、庶民は綿を着ていた。綿がいちばん染まるのが藍だった。明治に外国人が来日した際、日本人が全員藍染の服を着ていた。それがJapanblueと言われた。明治40年頃に化学染料が普及し始め、藍文化が衰退していく。現在、日本で原料化出来るところは非常に少なく6~7件。原料化のところから残していきたい。
【藍の原料の流れ】
3月上旬大安に種まき
5月上旬に畑へ移植
梅雨明けに刈り取り、茎と派を分けて天日干し
寝床に積み上げ、水を掛けて発酵させる
1週間おきに山を崩し、発酵を繰り返し凝縮させる
黒くなったら、蒅(すくも)の出来上がり
【液の作り方】
蒅+木灰+石灰、日本酒、ふすま
木灰は灰に熱湯を掛けてその上澄みを使う。
日本酒、ふすまは、菌のエサ
菌はアルカリ性ph10.5~11.5にしか生息できない
1週間から10日で発酵
最低1日1回は攪拌して、呼吸させる。
3ヶ月くらい使えるのが目標
梅雨時からお盆前は雑菌が多く駄目になりやすい